総火演予行2013:キスデジで火を噴く戦車は撮れるのか
総合火力演習(総火演)予行に行きました:2013年版からの続きです。
上の写真はもちろん戦車ではありません。01式軽対戦車誘導弾とやらを軽装甲機動車から発射しているところです。(トリミングしています) この演目(?)は発射時の速度が遅いので撮りやすいです。
去年初めて総火演(予行)に行って、とても悔しい思いをしたことがあります。
それは、戦車がうまく撮れないこと。
戦車の筐体自体は撮れますが、火を噴く戦車が、一枚も撮れなかったんです。
それにはいくつか理由があって、まず打つタイミングがわからない。
打て―ぃ、という号令はかかりますが、その号令から実際に打つまでのタイミングはわかりません。でも、周りの大きなレンズを振り回している人たちは、ちょうどいいタイミングで撮っているんですよね・・・
タイミングを逃すと、下の写真のような感じに。
これは74式戦車ですが、砲身からプスッと煙を吹いているような。。。
これじゃあ、タバコをふかしているみたいですよねえ?
もう一つの理由は、キスデジの連写速度です。
お高いカメラを使っている人は、打て―ぃの号令と同時にチャチャチャチャチャチャチャチャと高速連写をし続けています。連写速度が速ければ、シャッターを押し続けていれば撮れますよね。
でも私のキスデジX2は、連写速度は最大で秒間3.5枚。しかも、数枚だけはその勢いで撮れますが、データの書き込み速度が遅いので(書き込みが早い新しいメモリーカードは使えない!)、すぐに連写できなくなくなってしまいます。
キスデジは、日常の撮影ではなんの支障もありませんが、こういうときにはエントリーモデルの非力さを感じます。ブルーインパルスとかね。
もちろん、キスデジでも撮れる被写体はあります。最初の写真の01式軽対戦車誘導弾とか、総合火力演習(総火演)予行に行きました:序(2013年版)でも出した92式地雷原処理車とか。
下の写真は、92式地雷原処理車の連続写真です。
これは写しやすいので人気があるようです。
でも、戦車はね。
火を吹いて見えるのはほんの一瞬なので、そのタイミングにうまくシャッターを切れるかどうか。
そこで今回は、普段開き気味にしている絞りを絞り、ISO感度も低くしてみました。少しでもシャッター速度を遅らせようと思いまして。
でもね~。
こちらは人気の10式戦車です。スラローム走行射撃とかなんとか、走りながら砲撃する技(??)が見どころらしいのですが、何にしろ火が見えない。砲身の先がメラメラしてみえることで、かろうじて熱いんだろうなーということが分かりますが。(涙)
キスデジではフライング気味の連写はできない。でも打つタイミングもわからない。
うーーーん。
そこでふと、ミリオタっぽい人たちが連写をはじめるタイミングが、毎回皆さんピッタリ同じであることに気が付きました。何らかの方法で、ちょうどいいタイミングをはかっているようです。
よくよく彼らの様子を観察すると、耳にはイヤホンをつけ、無線機のようなものを背負っています。
ああ、多分、指揮官と隊員の間で交わされる無線を聞いているのかな。だから打つタイミングが正確にわかるんじゃないのかな・・・(場内でも号令は流れますが、それとは別に)
そうかあ。そうじゃなくちゃ、いくらお高いカメラでもタイミングを図るのは難しいよねえ。
逆に言えば、タイミングさえわかれば、キスデジでも可能性はゼロではないかも。
と思っていたところで。
奇跡の一枚!!!
90式が火を噴く瞬間を捉えました!!
これはもう後段も終わりに近づいた頃です。この一枚が撮れていることに気づいた時、嬉しさで絶叫しそうになりました!
そんなわけで、まとめ。
キスデジでも、火を噴く戦車はまれに撮れます。(笑)
ただし、エントリーモデルはやはりこういう時に非力だなあと感じます。現在最新のキスデジX7でも、連写速度は最高で秒4枚。飛躍的に早くなっているわけではありません。こういうマニアックな写真は、やはり上位機種が威力を発揮するんでしょうね。
もっとも、例の無線があれば撮れる確率はぐっと上がると思いますが、このためだけに無線機を買うならカメラのグレードを上げたほうが使いでがあるかも??今回このことがあって、キスデジの新しいモデル(X7)を調べましたが、やはりエントリーモデルはエントリーモデルですからね。
でも、X7のボディーがとてもコンパクトになっていることを知って、戦車とは関係なく、欲しくなっちゃったなあ・・・。